この傷寒論のシリーズは、
当院の修行生によって毎週、水曜日の早朝に開かれる、
自主的な勉強会におけるメモ・備忘録となります。
古典の専門家によるものではなく、
一から学ぶ者の新鮮な目線を共有出来れば幸いに思います。
太陽病上篇より
5/25(水)
16条
太陽病を誤治して壊病になった場合には、
正病である太陽病(この場合は桂枝湯証)から
異なった病となる。
桂枝湯を与えるのではなく、
脈を診て証を判断し、証に従って治すべきである。
17条
「酒家」とは大酒飲みのことである。
桂枝湯は中焦を補う作用もあるが、
飲酒によって脾胃に湿熱が蓄積されている場合、
桂枝湯の中焦を補う作用が
病を悪化させる恐れがある。
次回、続きを行う。
参加者:下野、新川、本多、大原、小堀
<原文>
16条
太陽病三日、已発汗、若吐、若下、若温針、仍不解者、此為壊病、
桂枝不中与之也、観其脈証、知犯何逆、随証治之。
桂枝本為解肌、若其人脈浮緊、発熱汗不出者、不可与之也。
常須識此、勿令誤也。
17条
若酒客病、不可与桂枝湯、得之則嘔、以酒客不喜甘故也。