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下積み修行中の小堀のお勉強記事です。
勉強中でまだまだ至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
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小堀です。
今回は、桃核承気湯について
古典にはどのように記載されているか学んでいきます。
桃核承気湯は、
熱邪と血瘀が下焦で結びついた状態に用いられる。
腹証については、下記のような記載がある。
《 新古今腹證奇覧 》
少腹急結が主な腹証とされ、古くなると
左の臍傍の下~上、さらに脇下にまで抵抗を持つ。
《 腹證奇覧 》
小腹に急結有りて上衝し悪血深し。
諸々の久病を患うる者に此の證多くあり。
(参考 → 本多先生の記事)
《 腹證奇覧翼 》
男女を問わず肝積と称して左の肝経を攻め上るもの、この證多し。
(参考 → 本多先生の記事)
《 五診九候之図 》
少腹急結は、小腹の下に塊ありて攣痛するなり。是れ蓋し血滞なり。
故に必ず上衝、秘閉し、或は小腹拘急するなり。
この証、多くは婦人に在りて、男子は則ち稀なり。
方は、 桃核承気湯。
《 方極 》
血証、少腹急結、上衝する者を治す
《 医典 》
少腹急結は瘀血の腹証で、多くは左の腸骨窩の部分にみられ、
この部を軽くこするように指頭で按圧してみて
急結の状があればあれば、患者はかなり強い疼痛をおぼえる。
このさい患者の両足を伸ばしたまま診察することが必要である。
《 傷寒論 》
太陽病解せず、熱膀胱に結し、
其の人狂の如く、血自ら下り、下るものは愈ゆ。
其の外解せざる者は、尚未だ攻むべからず、
当に先ず其の外を解すべし。外解し巳り、但だ少腹急結する者は、
乃ち之を攻むべし。桃核承気湯に宜し。
(参考:為沢先生の記事)
瘀血を下し、熱をとるため下記の症状にも広く使用される。
・打撲外傷などの瘀血停留による、疼痛・腫脹
・頭痛・頭が張る・目の充血・歯痛などの火旺の症状
・鼻出血・吐血など上部の出血
・血瘀による月経痛・無月経
(中医臨床のための中薬学より)
参考文献:
『腹證奇覧 全』医道の日本社
『中国傷寒論解説』東洋学術出版
『中医臨床のための方剤学』
『中医臨床のための中薬学』神戸中医学研究会
『臨床 古今腹証新覧』
『吉益東洞大全集』たにぐち書店
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
小堀