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パイライトとフローライト
パイライトとフローライト

小堀です。
写真の石はパイライトとフローライトというそうです。
この後、持ち主が金づちで砕く所を見せてもらったのですが
火花が散って、とても驚きました・・


今日は、日本の腹診の起源について書かせて頂きます。

日本の腹診の起源は諸説あるとされており、
日本医学史などでは、名医と呼ばれた
竹田定加(1573-1614)が最初であるといわれているが
これは後に作者不明の腹診書を編纂した
竹田定快との誤りではないかと指摘されている。

次に、明から帰化した五雲子を始めとする説。
しかしこれは、御園意斎に師事した五雲子の
門人である森雲仙の影響といわれている。

次に、御園意斎(1557〜1666)を始めとする説。
父の夢分斎に術を学び、またこの父に鍼を教えたのが
多賀薬師別当法印見宜白行院とされる。
ところが多賀薬師も、いくつかの流儀を取捨して
独自の腹診をつくりあげたものと
後に記されており、それ以前のことは
明らかにされていないようである。

細川勝元(1430-1473)著「霊蘭集」には
禅僧が病人の腹部に手を当てて、
按腹に類する行為をしていたことが詳細に書かれている。

《 ・・病者を平腹せしめ胸腹按し手足を摩し
  一丸を取り出し馬尿を温め送下せしめ
 再胸腹をさすり心気をしずめ・・》

ここから、腹診術よりも前には治療目的の
按腹が行われていたことが窺える。

治療の文面が生々しく、
古人が病を治したいという想いから
腹部に手をあてるという行為からはじまり、
現在の診断術として発展するまでの道のりを考えると、
昔の人には本当に頭がさがります。。


参考文献:
『腹診考』大塚敬節
『日本腹診の源流』六然社

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