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前回に引き続き
「視る」ということを中医学の観点から、
綴ってまいります。
【視る】
瞳神は
別名:水輪ともよばれ、
五蔵の腎、水に属し、
黒く光っている部分は
腎と胆より凝集した精華によるものである。
『霊枢』大惑論によると、
「五臓六腑の精気は、皆目に上注し精となる」
原文:「五蔵六府之精気、皆上注於目而為之精」
とあり、
瞳神に精が集まることの根拠となる一文といえる。
上記の文の続きとして、
「〜その中で、
骨(腎)の精は瞳孔へ注ぎ、 筋(肝)の精は黒眼に注ぎ、
血(心)の精は血絡へ注ぎ、 気(肺)の精は白眼へ注ぎ、 肌肉(脾)の精は眼瞼へ注ぐ。」
原文:「精之窠為眼、骨之精為瞳子、筋之精為黒眼、血之精為絡、其窠気之精為白眼、肌肉之精為約束」
さらに、
「筋、骨、気、血などの精気を包括して、
さらに脈と合して系を形成し、 系は上行して脳に連なり、
さらに後側へ向かい項中に出る。」
原文:「裹擷筋骨血気之精、而与脈并為系、上属於脳、後出於項中」
以上より、
五臓六腑の精が集まって眼にむかう流れがあることが分かる。
続く
参考文献:
『中医基本用語辞典』
『黄帝内経 素問 上』
『黄帝内経 素問 中』
『黄帝内経 素問 下』
『黄帝内経 霊枢 上』
『黄帝内経 霊枢 下』東洋学術出版社
『審視瑤函 巻上』 六然社
『症状による中医診断と治療』
『基礎中医学』 燎原
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。