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こんにちは、大原です。
前回は、傷寒と中風において、それぞれ
汗をかくか
汗をかかないのかといった鑑別について述べました。
ここで、汗をかく場合について、
もうひとつ以下のような記述があります。
第六章
太陽病、発熱而渇、不悪寒者、為温病。
若発汗已、身灼熱者、名曰風温。
風温為病、脈陰陽倶浮、自汗出、身重、多眠睡、鼻息必鼾、語言出難。
これは「温病」について述べられたもので、
その中でも風邪と合わさった「風温」について記されたものです。
中風証のところで述べましたが、
自汗とは、風邪が衛気を傷ることで腠理が開き、
衛気の固摂が弱ることによるものでした。
ですが、ここでの自汗は
「温邪」の影響も忘れてはなりません。
陽邪である「温邪」が体内に入りこむと、
体内の陰分を損傷します。
すなわち津液を枯渇させていってしまいます。
津液など陰分である正気が温邪を追い出そうと
体外へ排泄させます。
それが汗になるのだと思います。
すなわち風温における自汗とは
中風における自汗と異なり、
その程度は大きく、
陰液を大きく損なってしまうものではないでしょうか。
参考文献:
『基礎中医学』 燎原
『臨床応用傷寒論解説』 創元社
『傷寒論を読もう』 東洋学術出版社
*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。