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下積み修行中の小堀のお勉強記事です。
勉強中でまだまだ至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。
小堀です。
今日は、六味地黄丸について学んでいきたいと思います。
六味地黄丸
≪組成≫熟地黄・沢瀉・山茱萸・牡丹皮・山薬・茯芩
≪効能≫滋陰補腎・瀉火
≪主治≫
腰や膝がだるく無力・頭のふらつき・
めまい感・耳鳴・聴力減退・盗汗・遺精・
消渇・身体の熱感・手足の裏のほてり
≪方意≫
「水の主を壮にし、もって陽光を制す」
腎・肝・脾を併補するが、補腎陰が主である。
三補三瀉の配合により、穏やかな薬性となっている。
熟地黄(じゅくじおう)
≪性味≫甘・微温
≪帰経≫心・肝・腎
主薬として用いる。
滋補腎陰・塡精補髄に働く。
★使用上の注意
粘膩で助湿碍胃し症化が悪くなるので、
脾虚有湿・痰多気滞・食少便溏には用いない。
沢瀉(たくしゃ)
≪性味≫甘・淡、寒
≪帰経≫腎・膀胱
寒で除熱し、淡で滲湿し、腎陰虚による水液代謝の失調で生じた
湿濁を除き、熟地黄の滋滞を防止し、内熱を下泄する。
山茱萸(さんしゅゆ)
≪性味≫酸・渋、微温
≪帰経≫肝・腎
★使用上の注意
微温収渋であるから、陰虚陽亢・湿熱内蘊・小便不利には用いない。
牡丹皮(ぼたんぴ)
≪性味≫苦・辛、微寒
≪帰経≫心・肝・腎
清熱涼血に働き、内熱・肝火を清泄し、山茱萸の温性を制する。
山薬(さんやく)
≪性味≫甘・平
≪帰経≫脾・肺・腎
滋腎補脾・渋精に働いて、脾肝腎の陰を滋補し、陰精の漏出を抑止する。
★使用上の注意
養陰助湿するので、湿盛・中満・積滞には用いない。
茯芩(ぶくりょう)
≪性味≫甘・淡、平
≪帰経≫心・脾・胃・肺・腎
健脾利水により山薬を補佐し、脾湿を除く。
(性質が緩やかなので補助薬として用いられることが多い。)
三補三瀉を併せて用いることで滋補腎陰の効果を強めている。
杞菊地黄丸
六味地黄丸に枸杞子と菊花を加えると、杞菊地黄丸となる。
陰虚が強いときに用いられる。
≪効能≫滋腎養肝・明目
≪主治≫目のかすみ・視力減退・眼の異物乾燥感・風に当たると涙が出る
枸杞子(くこし)
≪性味≫甘・平
≪帰経≫肝・腎・肺
補腎益精・養血明目に働き、肝腎を平補する。
菊花(きくか)
≪性味≫甘・微苦、微寒
≪帰経≫肺・肝
品種により効能が異なり、白菊花は味甘で泄熱に長じ、平肝明目に優れている。
参考文献:
『中医臨床のための中薬学』
『中医臨床のための方剤学』医歯薬出版株式会社
『いかに弁証論治するか(続編)』
『中医臨床 133号』 東洋学術出版
*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。
小堀