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芫花
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張仲景の古医書『傷寒論しょうかんろん』の解説です。

今回の傷寒論は弁厥陰病脈証并治 三百二十九章。
この章では、厥陰病けついんびょうで邪が去ったあと、
陽が回復する時の証治について詳しく述べております。


三百二十九章

厥陰病、渇欲飮水者、少少與之愈。

和訓:
厥陰病、渇して水を飲まんと欲するものは、
少少之を与えて愈ゆ。


厥陰病、渇欲飮水者、少少與之愈
厥陰病は上熱下寒、胃中虚冷を本因とする。
厥陰病で口渇があり、水を飲みたがるのは、
病邪が去ったあと胃腸が回復しているからであり、
一時的に津が上方を潤していないからである。
このとき水を少量与えて津が全身に行きわたれば
口渇は止まり、病は癒える。

提要:
厥陰病で邪が去ったあと、陽が回復する時の証治について。

『現代語訳 宋本傷寒論』訳を使用:
厥陰病に罹り、口渇があって水を飲みたがるなら、
少しだけ水を飲ませると治癒する。


参考文献:
『現代語訳 宋本傷寒論』
『中国傷寒論解説』
『傷寒論を読もう』
『中医基本用語辞典』   東洋学術出版社
『傷寒論演習』
『傷寒論鍼灸配穴選注』 緑書房
『増補 傷寒論真髄』  績文堂
『中医臨床家のための中薬学』
『中医臨床家のための方剤学』 医歯薬出版株式会社

生薬イメージ画像:為沢 画

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

為沢

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