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張仲景の古医書『傷寒論』の解説です。
今回の傷寒論は弁厥陰病脈証并治 三百二十八章。
この章では、厥陰病が治る時間帯について詳しく述べております。
三百二十八章
厥陰病欲解時、従丑至卯上。
和訓:
厥陰病の解せんと欲する時は、丑従り卯の上に至る。
・厥陰病欲解時、従丑至卯上
厥陰は陰が尽きることであり、陰が尽きれば陽が生じる。
丑から卯の時間帯は、陰が尽きたあと
内に陽気が生じる時であり、厥陰本義と一致する。
また厥陰は少陽を内在するが、
少陽の気は寅(午前4時)から辰(午前8時)の時間帯に旺気する。
これらのことから、厥陰病が治る時間帯は
丑(午前2時)〜卯(午前6時)の時間帯なのである。
提要:
厥陰病が治る時間帯について。
『現代語訳 宋本傷寒論』訳を使用:
厥陰病が快方に向かう時間は、午前一時〜午前七時の間のことが多い。
参考文献:
『現代語訳 宋本傷寒論』
『中国傷寒論解説』
『傷寒論を読もう』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『傷寒論演習』
『傷寒論鍼灸配穴選注』 緑書房
『増補 傷寒論真髄』 績文堂
『中医臨床家のための中薬学』
『中医臨床家のための方剤学』 医歯薬出版株式会社
生薬イメージ画像:為沢 画
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
為沢