医術なんてやつは
その場で表現しても
自分の中での評価はあれども
なかなか形の残るものではない。
風のように過ぎ去って、とりとめのないのがこの技術。
伝わるのも僕の手を伝った先だけ。
ごく少数の密室作業。
(少数とは語弊があるかも知れないですが、
でも大量生産のものとはオーダーが違うわけで。)
また、明日良い仕事が出来る様に工夫をこしらえる
ずっとそれの繰り返し。
僕と少数の患者と天のみがその本質を知るところとなる。
でも、だからこそ美しいってのは知っているのだけれど。
今日は少し作品をモノとして残せる人が羨ましくなっちゃった。
そういう事があるから、
僕は僕らよりずっと長く生きる樹木や石などとの
関わりを求めるのかも知れないな。
きっと彼らに全てを伝え残して欲しいんだな、うん。
いろいろと考えさせられます。
恐れ入ります。
どこまでいっても僕は鍼師。
背きません。
林