近所で、どんと焼きが行われていました(1月中旬)
近所で、どんと焼きが行われていました(1月中旬)
たき火の熱気が公園入り口まで伝わってきました。

こんにちは、大原です。

最近、太陽膀胱経、太陽小腸経について
復習する機会がありました。

臓腑でいう膀胱は、貯尿排尿を主り、
素問では「膀胱は州都の官で、津液を蔵す」とあります。
ここでいう津液とは膀胱内の小便を指します。

また、小腸は「受盛の官」であり、
清濁を分けるはたらきがあります。
小腸で濁とされた水分は、膀胱へ貯まる事になります。
(ちなみに水分以外の濁は、大腸へいきます。)

すなわち、膀胱と小腸は、
連携して小便の生成を行っているとも
いえると思います。

では、膀胱と小腸の経脈である
太陽経が失調した場合はどのようになるのでしょうか。
小便の生成がうまくいかなくなるように思われますが
古典ではどのように記されているでしょうか。

霊枢の経脈篇には、
経脈の流注について記された後に、
その経脈が失調した場合における
あらゆる症状について記されています。
抜粋します。

<手太陽小腸経>
是動則病嗌痛頷腫、不可以顧、肩似抜、臑似折。
是主液所生病者、耳聾、目黄、頬腫、頚頷肩臑肘臂外後廉痛。

<足太陽膀胱経>
是動則病衝頭痛、目似脱、項如抜、脊痛、腰似折、髀不可以曲、膕如結、踹如裂。是為踝厥。
是主筋所生病者、痔、瘧、狂、癲疾、頭顖項痛、目黄、涙出、鼽衄、項背腰尻膕踹脚皆痛、小指不用。

まず、手太陽小腸経ですが、
経脈の走行に沿って、肩が抜けるような感じや
上腕が折れるような感じがするとあり、
さらに、
耳が聞こえなくなったり、目が黄色くなったり、
肩や肘などが痛むとあります。

そして、足太陽膀胱経ですが、
これも経脈の走行に沿って、目やうなじ、腰などが抜けたり
折れるように感じたりするとあり、
さらに、
精神疾患、目・鼻の異常、背中や脚にかけて痛む、とあります。

・・・ここで一つ疑問が生まれます。
経脈篇の記述を見る限り、
小便の異常については記されていません。
経脈の異常は、
臓腑のはたらき(小便の生成)に
関わりがないのでしょうか?

続きます。


参考文献:

『傷寒論を読もう』 東洋学術出版社
『黄帝内経 素問 上巻』 東洋学術出版社
『黄帝内経 霊枢 上巻』 東洋学術出版社

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

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