「山の作業で、枝や丸太などの片付けを行っていました。
太めの丸太をノコギリで切断しているときに思ったことです。
丸太の切断をするときに、
垂直にノコギリが入って行けば
最少の労力で切断出来ますが、
実際には垂直に入っていかず、
そのために、丸太を少し回転させたり
反対側からノコギリを入れてみたりと
試行錯誤することになります。
ですが、角度を変えたり、丸太の置き場を変えてみたりと
試行錯誤してみても
なかなか思うように切断できず、
半ばあきらめようかとも思いました。
このとき、なかなかノコギリが進まない原因は
人体にたとえると「きつい邪気があるからなのか」とか
途中、おがくずから木材の良い香りがして
「これは正気に相当するのか」とか、
この邪に対して、うまくノコギリをあてるにはどうすべきか、
など、手を動かしながら
いろいろ妄想を膨らませていました。
しかし、あまり何も考えずに、
ノコギリを進めていくと、いつのまにか丸太が切断されました。
切断に時間がかかりましたが、達成感があり、
途中であきらめずに良かったと思いました。」