こんにちは、北野です!
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

申

今日は今年の干支でもある
『申』
について書いていきたいと思います。

十二支は中国では、暦、時刻、方角を示します。
』は旧暦の7月、時間は午後3〜5時、
方角は西南西、動物では猿にあてられています。

干支の十二支はかつて中国で農業を行う際に
暦として使われていた農業用語で、
農作物の成長過程を12段階で表す意味を持ち、
カレンダーの役割を果たしていたそうです。

何故この字がさると呼ぶようになったのかは
定かではないですが紀元前にまだ漢字が、
読めなかった無学の庶民たちに分かりやすく
教えるため身近にある動物たちに例えて
読み方をつけたところから始まったという
説があるみたいです。

さて、『申』という漢字ですが成り立ちから
見ていくと本来は猿とは関係なく
古代の甲骨文字では稲妻が、
屈折しながら走る姿をあらわしているそうです。
古代で最も不思議で恐れられた自然現象は雷でした。
日本語でも『かみなり』というように
『神』という字はもともと申の文字から
きているそうで、そこに祭卓をあらわす
『示』がついて神の文字が作られたみたいです。

さらに、関連字を挙げると『伸』があります。
伸は稲妻が屈折する姿から、
人が屈伸する姿の事を伸と書くように
なったそうです。
伸びるともいいますね。

『電』の字も雨と稲妻(申)が合わさってできた
文字です。
こうして漢字の成り立ちをみていくと
古代の文明や風習などが少し
感じる事ができますし、
自然と覚えれる気がします。

また、興味深い漢字や成り立ちなどがあれば
書いていきたいと思います。
2016年も皆さまにとって良い年に
なりますようお祈り申し上げます。

北野


参考文献:

『白川静さんに学ぶ漢字は楽しい』     新潮文庫

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