どうも、新川です。
前回の【医家】葛洪 其ノ二
の続きです。
今までの記事はこちら
【医家】葛洪 其ノ一
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神仙思想のルーツ
神仙とは、
「神の力を持つ仙人」とも言い換えられる。
仙人とは、不老不死を達成した人を指す。
「仙」はもともと「僊」と書き、
意味として「飛揚高昇」とあり、天に昇る人の意味があった。
それが山に住む人の意味で「仙」の字が使われ始めるが、
これは海上の三神山(蓬莱、方丈、瀛州の三山)や山岳信仰が
普及していったことと関係すると考えられる。
中国の神話にそれらのルーツを見出すことが出来るが、
文明が生まれる以前の人々にとって、
自然現象、日と月の運行、四季の推移、万物の成長と死滅などは
原因が分からないもので解釈しかねる問題であったと予想される。
その不思議な現象に対しての解釈として彼らは神話を作り出したと考えられる。
中国の戦国時代から秦、漢の時代にかけて成立したとされる
『山海経』(センガイキョウ)には、
地理書の側面と共に、怪異な動植物や神や人名、習俗を記した神話あるいは祭祀などの
内容が綴られている。
彼らのような仙人にどうすればなれるのか?
その為には、
仙薬という不老長寿の薬を飲む必要があるとされる・・
続く
参考文献:
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『岩波講座 東洋思想 中国宗教思想1』
『岩波講座 東洋思想 中国宗教思想2』 岩波書店
『道教の美術』 読売新聞社
『中国人の宗教・道教とは何か』 PHP新書
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