こんにちは、大原です。
テレビのコマーシャルや
その他いろいろなメディアで
「東洋医学は未病を見つけて治す」
とよく言われたります。
「未病」とは、
身体の不調などの症状としては
まだ表に出てはいないが、
その原因が存在しているので
そのうち症状として表に出てくるであろう
状態をいいます。
そのような「未病」を
脈診などの東洋医学独特の診断術を
用いて発見していきます。
先日、ある脈診の本を読んでいると
次のような内容が書かれていました。
「『災害予防術 天寿保全法』という書物によると
三脈術という脈診の方法、さらに
三脈術によって各種の災難を免れた人からの
感謝状が無数に掲げられている。
その方法は極めて簡単で、しかも有益なものである。
普段からその脈を自分で診ておいて、
通常の状態を知っておくことである。
(略)
三年前から毎日失念なく診ていたところ、
ある日の朝、左頬の脈が全く通じず、
ほかの2個所は問題なく平日同様の脈動があった。
何か異変があるのではと心配していたところ、
昼頃に自宅から近所のところで火事が発生し
夕方頃にやっと火が収まった。
もう一度脈を診ると、平常通りの脈となっていた。
三脈の異常は、この火事を暗示していたのかと驚いた。」
ここでいう三脈術の三脈とは、
自分の、左手の手首の脈と
顔の左右の頬骨(下の奥歯あたり)辺りを通る血管の脈をいい、
上記のように、この3個所の脈に異常があると
その人の周辺で何かしらの異変が近い将来に
おこるというものです。
占いのような感じを受けますが、
もしこれが本当だとすると
人間の身体には近い将来におこる異変を
察知する能力があり、
それが脈に現れているということが
いえると思います。
ある東洋医学の先生は、
脈の形によって、
これから雨が降るということなども分かると
聞いた事があります。
未病の話から少し外れましたが、
近所の火事などの災害、天候の変化などを
とらえることができる脈診は、
その人の未病もとらえることができることは
自然なことだなと感じます。
参考文献:
『脈診へのいざない』 たにぐち書店
*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。
大原