「テングス病に罹った竹をノコギリで切る事から学んだこと。
背が高くなった竹の先はいづれかに傾いてしまいますので、
その傾きをみてノコギリの刃を入れる位置を決める必要があります。
これを間違えると
切っている途中で竹がノコギリの刃を噛み
スムーズに動かなくなってしまいますが、
切る位置(弱点)を見定めて攻めることで、
簡単に切ることが可能になります。
これを鍼の刺入時に置き換えると、
虚実の広がりの傾きを意識して刺入することで
より治療効果があがるのではないかと考えました。
地面にどの様な形の穴(虚)があいているのか
岩(実)はどの様な形であるのかをみる必要があり、
その形に合わせた刺入を意識する必要があるのだと思います。」