「元サッカーU-17日本代表監督の
吉武博文さんの記事を見て思ったことです。
よくこのような記事を目にする時に、
戦術がどうとか、フォーメーションがどうとか
そのような話で終わってしまうことが多いのですが、
どのように攻めるかという質問に対して
「相手がいないところを見つけて攻める」、
「そのためには相手がどのような状態にあるかを観察しなればいけない」と
答えていました。
確かにどれだけ守備が強いチームでも、
そこに人がいなければ簡単に突破されてしまいます。
その綻(ほころ)びの部分をいかに冷静につけるか、
が重要だとのことでした。
この話を僕らの仕事に置き換えると
鍼の効果が出ない時など、
何故だろうと考え込んでしまうことがありますが、
実はその答えは目の前の患者さんにあり、
それが冷静にみえていないことが多いと感じています。
弁証という形にこだわりすぎると、
その人の身体の中で何が起こっているかを
具体的に想像しにくくなり、
本来の目的から遠ざかるなとも思います。」