「肩に力が入っている人を診させて頂いております。
上焦の気滞から
耳の詰まりや首の痛みに繋がっていると思いましたが、
真面目な性格からなのか
→完璧主義、弱みを見せない、息が詰まる、肩や首に力が入る
というガチガチな面とは裏腹に、
陰経の原穴の虚が目立ちます。
真面目で完璧主義な性格が手伝って、
新しい職場でも頑張り、無理を重ねた結果、
陰液を損傷し、陰虚陽亢となっているように感じました。
ここまでは普通の弁証の話ですが、
問診で、こちらが「頼りになる先生でありたい」と、
ガチガチの理詰めで話をしてしまうと、
あまりうまくいかないように感じました。
逆に、「あ、そうでしたっけ」などと
スキをつくると、患者さんから「実は先生・・・」と、
少し安心されたようにお話しされました。
真面目で力の入っている患者さんには、
治療においては
先生として頼られることを第一に考えるよりも
相手をリラックスさせる方が良いこともあると思いました。
しかし、初診、2診目など
患者さんと信頼関係が築けてないときは、
それ以前に信用されないとも思います。
この辺りの間合いが難しく思いました。」