宮村です。
今回は臓腑弁証の二臓同病病機
肺胃陰虚について勉強した内容を書いていきます。
肺胃陰虚
肺は脾より運ばれた水液を
宣発・粛降作用によって全身に散布する働きから
水の上源といわれ上焦にあって
水源としての役割を果たします。
燥邪の影響を受けやすく潤を喜び、
燥を悪むという性質があります。
胃は口から取り込んだ飲食物を収納し
腐熟・消化したもの小腸に移すという働きから
水穀の海といわれます。
肺と同じく「潤を喜び、燥を悪む」といわれ
乾燥を嫌う性質があります。
肺は呼吸で、胃は飲食で
それぞれ外から取り入れた物を
最初に受けるところであり、
熱邪が口咽などから入れば
必ず肺と胃を犯されます。
すると肺と胃の津液をやくので
肺胃陰虚となる。
肺陰が損傷されれば、
肺から胃に波及し
肺陰は胃から生まれるので、
必ず胃も陰虚になり、
反対に胃陰が損傷された場合も
津を肺に運ぶことができないので
肺陰も虚となる。
参考文献:
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』 東洋学術出版
『中医病因病機学』 東洋学術出版
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
宮村