小児は脾胃もろくしてせばし。
故に食にやぶられやすし。
つねに病人をたもつごとくにすべし。
小児は陽さかんにして熱多し、
常に熱をおそれて熱をもらすべし。
あたため過せば筋骨よはし。
天気よき時は外に出して、
風日にあたらしむべし。
如此すれば、
身堅固にして病なし。
(小児の脾胃は弱いので、
食事で傷つきやすい。
常に病人を診るように接しなさい。
小児は陽気が盛んな為、体には熱が多い。
熱を漏らすように過ごしなさい。
温めてばかりいると、筋骨が弱くなるので
天気の良い日には外に出て、
風や太陽に当たらせてあげなさい。)
貝原 益軒『養生訓』「幼育」より
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以前にも記しました
貝原 益軒の『養生訓』です。
『養生訓』には大人だけでなく、
子供を元気に育てる方法も記されています。
(以前の記事はこちら → 【養生訓】いつも適量を食べること。)
お子さんを治療をすることもありますが、
本文にもある、
熱が篭り発散できていない子が多くいます。
また熱が篭ることで
冷たいものを多く摂り、
結果 脾胃を損傷することもあります。
勿論、その他の原因もありますので、
治療の際は大人の方同様に、
しっかりと見極めないといけません。
<参考文献>
『養生訓』 貝原守一博士校訂本
『口語 養生訓』 日本評論社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
下野