「立方体の角材をでどれだけ正円の球体に近づけることができるか?
頭でイメージした通りの
形に仕上げることができるかを目的として実践してみました。
使用したものは彫刻刀です。
角材の6面すべてに鉛筆で丸を描いて
線に沿って削っていけばやりやすいようなのですが、
あえて何も書かずにできるだけイメージした通りの
形に仕上げることができるか挑戦してみました。
「丸が小さくならないように正円の球体に近づけること」を目標にし、
そのためには
角材の各面の中心を円の頂点にする必要があるので、
下の図のように各面の角から削っていけばいいのではないかと考えました。
図の中心点と黒丸は角材に直接書いたものではなく画像を編集したものです。
角材を削り始めた最初の内は
予想以上に深く削ってしまったとしてもそれほど問題はないのですが、
ある程度形ができてから深く削ってしまった場合、
そこに合わせて周りも削る必要があるので、
丸を小さくせずに正円にするのが難しくなってしまいます。
出来上がったのが下の図のものです。
写真でもわかるとおり、
凸凹です。
作り終えて感じたこと。
イメージを形にすることの難しさと
目で捉えにくい微妙な凸凹を触ってかんじることが
切経時の虚実を捉える練習になるのだと感じました。」