どうも、新川です。
筒井康隆さんの著書は
今まで一度も目を通したことがなかったのですが、
その中でも「実験的」な一冊を手にとってみました。
「徐々に世界から言葉が失われていく。」
最初は「あ」がその世界から失われます。
するとその言葉を含む存在も同時に消失し、
物語からもその言葉が出てこなくなります。
章が進むにつれて、ひとつ、またひとつと言葉が失われていきますが、
中盤ぐらいまではほぼ違和感無く読めてしまいます。
読み進めていくと
どんどん表現出来る言葉が少なくなり、
軽い窒息感を伴いますが、
なんでしょう、それ以上に文章に疾走感が出て来るので、
読んでいるとランナーズハイのような独特の高揚感を感じてしまいました。
新川