下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
修行生の大原です。
前回(温病 その8)、前々回(温病 その7)からの続きです。
温病の治法について述べていきます。
・熄風法
内風を平熄して痙厥を抑制する。
虚実の違いにより、以下の二種類に分かれる。
①涼肝熄風
清熱涼肝・熄風止痙。邪熱が盛んになり
肝風を引き起こした場合に用いる。
②滋陰熄風
育陰潜陽により内風を平熄する。
温病の後期に真陰が虚損して肝木を滋養できないため、
虚風が内動したときに用いる。
・滋陰法
生津養液の薬物で陰液を滋補し、潤燥して火を制する。
①滋養肺胃
甘涼濡潤の薬物で肺胃の津液を滋潤する。
肺陰不足あるいは邪熱消退後の肺胃津傷に適用する。
②増液潤腸
甘寒と鹹寒の薬物を配合して生津養液・潤腸通便する。
邪熱は消退したが陰液が回復しないときに用いる。
③槇補真陰
鹹寒滋液の薬物で真陰を槇補する。
温熱の邪が久留して真陰を焼却した場合に用いる。
陰液が損傷されていても、邪熱が甚だしいときは
滋陰だけを行ってはならない。
・固脱法
虚脱の救急法で、主として気陰外脱、亡陽虚脱に用いる。
①益気斂陰
益気生津・斂汗固脱。気陰両傷の正気欲脱に用いる。
②回陽固脱
回陽斂汗して固脱する。陽気の暴脱に用いる。
陰津と陽気がともに脱する場合は、
両法を適宜組み合わせて運用する必要がある。
正気欲脱で意識障害が生じるのは内閉外脱であり、
固脱と開竅を併用すべきである。
参考文献:
『中医臨床のための温病学』 東洋学術出版社
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『基礎中医学』 燎原
*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。
大原