下積み修行中の小堀のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。
小堀です。
今日は月経痛について学んでいきます。
私自身、月経痛がかなりひどかった経験があり、
今思えば仕事が忙しく、睡眠もなかなかとれず
ストレスを抱えこみ、不規則な生活で食生活も悪く
勿論運動も全くしてないという日々でした・・(汗)
日頃の養生の大切さを痛感します。
そういう女性は少なくないかと思いますが、
日々の不調をそのままにしておかず、
もっと鍼灸を身近にして頂ければと思います。
月経痛は、月経時またはその前後に現れる
下腹部・腰部の疼痛のことをいう。
重症では悪心嘔吐や意識を失うこともある。
一般に不通則痛(気血が通じず痛みとなる)の実証か
不栄則痛(失養から現れる痛み)の虚証に概括される。
①気滞血瘀証
平素より抑鬱が強くあり、
月経中に気血は調和を失いやすくなり気滞血瘀となるため
月経前・または 月経中に小腹の疼痛がある。
痛みは脹痛または刺痛。胸脇部・乳房が脹る。
経量が少なく色は紫暗・瘀点、血塊もみられる。
血塊が排出されれば疼痛が軽減する。
脈弦または滑の気滞血瘀の症状がみられる。
★治法:理気活血・化瘀止痛
②寒凝血瘀証
素体に陽虚があるか、月経前・月経中に
軽装や冷食で体を冷やしたりして
寒邪が胞中に凝滞し、血瘀となる。
虚証による疼痛のため下腹部に隠痛・冷痛となり
温めると軽減する。
経量は少なく、色は黒っぽく血塊がある。
畏寒・四肢の冷え・腰膝酸軟・舌苔白滑または膩・
脈沈緊・または滑など寒湿凝滞の症状がみられる。
★治法:散寒除湿・温経止痛
③湿熱阻滞証
産後・堕胎・流産・月経後など胞宮が虚したとき、
また不潔な用具の使用や、房事不節などにより
湿熱が胞宮に停滞して気血の運行を阻滞しておこるもの。
小腹脹痛し拒按となり、灼熱感がみられる。
経色暗紅・粘調で悪臭がある。
頻尿・濃尿・舌紅・苔黄膩・脈弦数または滑数など
湿熱の症状がみられる。
★治法:清熱除湿・去痰止痛
④気血虚弱証
先天不足・脾虚体質・大病による気血虚弱などで
精血不足があり、月経により更に虚し
任脈が失養すれば、月経期または月経後、
下腹部に鈍痛があらわれる。押さえたり温めると軽減する。
経量は少なく淡色で稀薄・舌質淡・脈細で無力など
気血両虚の症状がある。
★治法:益気補血・調経止痛
⑤肝腎欠損証
肝腎陰虚の体質か、房事不節などで腎陰の消耗が
素体としてあり、月経によって更に血海が不足し
胞脈が栄養されず疼痛となるもの。
月経後に鈍痛が生じ、経量は少なく淡色・
腎虚により失養すれば腰骶疼痛となり、
髄海を養えず頭暈・耳鳴り・健忘が現れ
舌質紅・苔少・脈沈細数など陰虚の症状を伴う。
★治法:補養肝腎・調経止痛
参考文献:
『中医婦人科』東洋学術出版社
『中医弁証』東洋学術出版社
『中医診断と治療』燎原書店
『中医婦人科学講義』坂田豊子
『病気がみえる⑨』メディックメディア
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
小堀