下積み修行中の奥村のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。
こんにちは。奥村です。
今回は心について勉強したことを書かせて頂きます。
心の主な生理機能は次の通りです。
①血脈を主る
心気の作用により、血を脈管に送りだす。
血が運行されることで、血中の栄養物質が神・臓腑・組織を滋養する。
②神を蔵す
精神・意識活動を主宰する機能がある。
血は神を滋養する基礎物質であるため、
血の運行が滞ると、神も失調する。
心には以下のような失調がみられます。
①心気虚
・心悸:血脈心気が虚することで、血の運行が上手くいかず、
心が無理に血を押しだそうとすることで起きる。
・気短:血の運行が上手くいかず、神が滋養されずに起こる。
・脈細弱:血の運行が無力になり、血脈が充満できない。
・自汗:気の固摂作用が障害されるため起こる。
・舌淡:血が上手く運行されず舌が滋養されない。
②心陽虚
心気虚が長時間続くことで陽気を損傷したものであるため、
心気虚と共通の症状と、以下の症状が起こる。
・寒がり、手足が冷たい:陽気の損傷による温煦機能の失調。
・顔色暗・舌質暗:血が温煦されないため起こる。
③心陽虚脱
心陽虚が発展すると、以下の症状が起こる。
・大汗:正気が汗と共に外泄するため起こる。
・四肢厥冷:陽気虚脱のため温煦できない。
・呼吸微弱:胸中の宗気が漏れてしまい十分な呼吸ができない。
・意識混濁:正気が損傷することにより起こる。
④心血虚
・心悸:足りない心血を無理矢理押し流そうとすることで起こる。
・不眠・多夢・健忘:心血が神を滋養できずに起こる。
・眩暈・舌や唇の色が薄い:血虚により上部が滋養されない。
・脈細弱:血脈を充満させることができずに起こる。
⑤心陰虚
心血虚と共通の症状と、以下の症状が起こる。
・盗汗・口や喉の乾燥・舌紅・脈細数:陰虚内熱による。
⑥心火亢盛
・不眠:心火によって神が乱される。
・顔面紅潮:心熱の熱邪が上炎するため起こる。
・口渇:熱邪が津液を損傷するため起こる。
・舌紅・脈数:裏熱があることを表す。
⑦心血瘀阻
・心悸:血瘀により血行が滞るため起こる。
・胸痛:瘀血が心脈を阻滞するため痛みとなる。
・舌紫暗:瘀血の阻滞があることを表す。
心に関する病症の場合、心悸が共通して起こることが多いです。
血を運行する機能を持つ心気を虚しても、
血自体が不足する場合でも、
血の運行に滞りがある場合でも、
心は身体を守るために血を送り届けようとし、
そのために心が無理矢理拍動すると考えられます。
心が無理をしてでも送らないといけないほど、
血が巡ることが身体にとって重要であるということです。
参考文献:
『中医基本用語辞典』
『中医学の基礎』
『中医診断学ノート』東洋学術出版社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
奥村