こんにちは、小堀です。
学生の頃から大好きな、高野文子さんの新作が発売されました。
漫画の作品としては12年振りになります。
ほんとうに、待ちに待った!というかんじで
とてもうれしかったので今回ご紹介させていただきます。
量子電磁力学でノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎、
日本の植物学の父こと牧野富太郎、
雪と氷の研究に生涯を捧げた中谷宇吉郎、
中間子論で日本人初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹といった
実在の科学者たちが同じ学生寮に住んでいるという
斬新すぎる設定で、そこの寮母さん親娘との交流が描かれています。
形としては4人の学生たちの書籍を紹介するものですが、
今回は気持ちを込めずに描いたという
高野さんのいくら眺めてもあきない線と、
科学者たちとのおしゃべりがなんともいえない
世界観でほれぼれしてしまいます。
細かい仕掛けもたくさん盛り込まれており、
観るたびに違う発見があります。
紹介されている書籍も
一見難しそうな方々の本ですが、
高野さんの視点を通すと
ついつい手に取りたくなってしまいますので
読書の秋にぴったりではないでしょうか。
小堀