載營魄抱一、能無離乎。
專氣到柔、能嬰兒乎。
滌除玄覽、能無疵乎。
愛民治國、能無知乎。
天門開闔、能爲雌乎。
明白四達、能無知乎。
生之蓄之、生而不有、
爲而不恃、長而不宰、是謂玄德。

 

心と身体とをしっかり持って合一させ、
分離させないままでいられるか。

精気を散らさないように集中させ、
柔軟さを保ち、赤子のような状態でいられるか。

玄妙な心の鏡を洗い清めて、
傷をつけないままでいられるか。
人民を愛し国を治めるのに、知恵によらないままでいられるか。

目や耳などの感覚器官が活動するとき、
女性のように静かで安らかなままでいられるか。

万物を生み出し、養い、生育しても所有はせず、
恩沢を施しても見返りは求めず、

成長させても支配はしない。
これを奥深い徳というのだ。

 

『老子 峰屋邦夫訳注』より
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聡明さと愚かさとを同居させる

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