経に曰く瀉にはかならず方をもちひ、
補にはかならず円をもちゆ。
或人の曰く方円の義いかん、
予が曰く、
方とは気の方に盛ならんとする方なり、
是気の将に盛ならんとするを見て
これを迎えて刺して気の実を抜く、
故に瀉には方をもちゆといふ。
円は行なり、移なり、
宣びざるの気を行らし未だ復せざるの脉を移すなり、
宣びざるをめぐらし、
いまだ復せざるを移してこれを済ふ、
これ虚気を扶助してこれを補ふなり。
迎随の義なり。

~『鍼灸重宝記』より~

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here