下積み修行中の宮村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。



こんにちは、宮村です。
お水取りも済み季節はもう春です。
この時期は卒業式や転勤など人の別れの季節。
私も先日3年間通っていた学び舎を卒業しました。
時にはすごく面倒臭いと思うこともありましたが、
いざ離れるとなるとなかなか名残惜しいものです。
春からは心機一転がんばります。


前回に引き続き気血弁証を紹介します。
今回は血病弁証の血溢証について勉強した内容を書いていきます。

血溢証
血溢とは出血ともいい、何らかの原因で
脈絡が損傷されたり血液が妄行して
血液が脈から溢れ出す病理変化でる。
原因は広範囲に渡っており、
火熱に焼かれたもの、
肝、心、脾の損傷により
血液を統摂する力がなくなったもの、
外傷により脈絡を損傷したものなどさまざまである。
火熱には実火と虚火があり、
六淫の風・熱・燥・火などの邪を感受したもの、
裏熱が激しくなったものや湿熱が蓄積したもの、
情志が鬱し、肝鬱から火に変化したものなどは、
いずれも実火に属する。
一方、肺・胃・肝・腎などの臓腑の
陰精が不足したために陽気がエネルギーを失い、
陽気が高ぶって熱を生じ、
その熱が火熱になったものは虚火に属する。
そして気虚となり、血を統摂することが
できなくなったために起きた出血で、
病状が重いものには陽気虚寒という病理変化が現れる。

【臨床所見】
実熱によるもの
発熱・口苦・口渇・便秘・舌質紅・舌苔黄
脈滑数など

陰虚火旺によるもの
口咽の乾燥・午後の潮熱・五心煩熱・盗汗
舌質紅・舌苔小あるいは無・脈細数など

気虚によるもの
眩暈・目のかすみ・動悸・小食・顔色が萎黄色か蒼白
舌質淡・脈細弱

一般的に血溢の初期には実火によるものが多く、
出血を繰り返すうちに精血が欠損し、
気が血とともに失われ
陰虚火旺や気虚不摂になるものが多い。


参考文献:
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』  東洋学術出版
『中医病因病機学』  東洋学術出版

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

宮村

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