下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
修行生の大原です。
先日、緑地公園を歩いていると、
とても綺麗な夕焼けを見ることができました。
公園に家族で来られていた方や通りすがりの方など、
皆さん足をしばらく止めて夕焼けに見入っていました。
上の写真はその時のものです。
さて、前回に続き気血陰陽弁証についてです。
人体を構成する正気が、
ふたつ同時に不足していることを
「両虚」という証名で表します。
例としては、気血両虚、気陰両虚
などがあります。
ここで、「血」は、
「気」に相対して陰に属しますので、
気血両虚と気陰両虚のふたつの証には
それほど違いがないのでは?と思わないでしょうか。
<気血両虚証>
気虚と血虚による症状・所見が
同時に存在しているものである。
成因としては
1.気虚が先にあり、
生血機能が低下して血虚となる
2.血虚が先にあり、血が
気を養えなくなり気虚が起こる
の二つのケースがある。
久病や長期の出血、虚弱体質などを
要因として起こることが多い。
症状としては、
精神疲労、無力感、息切れ、自汗、(気虚)
目のかすみや乾き、不眠、心悸など(血虚)
がおこる。
<気陰両虚証>
気虚と陰虚が同時に存在する証候。
久病や外感熱病の後期に多くみられる。
症状としては、
精神疲労、無力感、息切れ、自汗、(気虚)
咽頭の乾き、口の乾燥、尿量減少、便秘など(陰虚)
がおこる。
以上から、気血両虚証では
「気」と「血」の不足による症状が、
気陰両虚証では
「気」と「津液」の不足による症状が
あらわれるといえます。
「気虚」と「津液不足」の症状が同時に
みられる証候を「気津両傷」といいますが、
これは「気陰両虚」と同じものと考えられます。
「気津両傷」の治法は益気生津で、
益気により津液を固摂するとともに
津益の生成を助けます。
また、「気血両虚」の治法は気血双補で、
「気はよく血を生ず」ということから
補気に重点をおきます。
参考文献:
『中医弁証学』 東洋学術出版社
『中医病因病機学』 東洋学術出版社
『基礎中医学』 燎原
*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。
大原