下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
修行生の大原です。
人体を構成する正気とは
気・血・津液・精を指しますが、
その性質から、気は陽に、
血・津液・精は陰に区別されます。
「気血陰陽弁証」では、
これらの生気の不足などから起こる証候を考えます。
例えば、気虚、血虚、
津液不足（津虚、傷津ともいう）、
陽虚、陰虚、気滞、血瘀などの
証候があげられます。
ここで、「気虚証」と「陽虚証」は
どう違うのでしょうか。
気は陽に属するため、この二つの証は
一見「同じ症状なのではないか」とも思えます。
＜気虚証＞
気の推動、防御、気化、固摂の機能不足をいう。
（基礎中医学より）
全身性の気の不足であり、
一般的に、主として元気虚損のものをいう。
気虚の成因としては
１．肺脾の機能の低下による気の生成の不足
２．久病または重病による気・精の損傷、
または過度の労倦による気の消耗
３．老化による精気の衰退
の３つがあげられる。
（中医弁証学より）
以上から、気虚証とは
「気」全体の機能や生成が不足したものといえます。
＜陽虚証＞
気の温煦（温める作用）の不足が顕著な場合をいう。
（基礎中医学より）
気の陽の作用である
「温煦」「蒸騰」「推動」「気化」の機能が
著しく低下したものをいう。
気虚がさらに進行したものである。
（中医弁証学より）
以上から、陽虚証とは
「気」の陽の機能が著しく低下したものといえます。
さらに調べてみると、
陽虚には顕著な寒証を主症としているのに対し、
気虚には顕著な寒証がありません。
それぞれの治法としては、
気虚には益気（補気）、
陽虚には補陽（温陽・壮陽）を行います。
最後に、気の陰の作用である
「滋潤」「濡養」などの機能が
著しく低下したもの陰虚証をいいます。
陰液の虚損を基礎とし、
多くの場合は気血不足や血・精の損傷を伴います。
治法としては滋陰を行います。
参考文献:
『中医弁証学』 東洋学術出版社
『中医病因病機学』 東洋学術出版社
『基礎中医学』 燎原
＊画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。
大原
