【鍼灸重宝】四知之論 病證を見たつる法 神

神聖工巧、望聞問切、これを四知といふ、
又四象とも旨綮ともいふ、難経に曰く、
問うてこれを知るこれを工といふ、
脉を切してこれをしるこれを巧といふ、
望んで之を知るこれを神といふ、
聞てこれをしるこれを聖といふ。

それ五臓内に病むときは即ち五色外にあらはる、
面青きは腹中のいたみなり、
赤きは腹中に熱あり、
黄なるは脾胃のよはき也、
白きは腹中の寒なり、
黒きは腎のやぶれなり、
酒をのまずして酔たる如くなるは神気の不足なり、
手足の指、のび、節あひすきたるは病を得て遅くいゆる、
此の如く外より望み見て腹中の病をしるを望といひ神といふ。

(鍼灸重宝記より)

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