下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
修行生の大原です。
一鍼堂に来てもうすぐ2か月になります。
最初の頃に比べれば、少しは慣れてきたかなと思います。
ですが、まだ緊張し過ぎたり、
あるいは長年のクセなのか、よく肩に力が入っています。
「今日は肩の力を抜くぞ!」と意気込んで、
逆に力が入ることも・・・(笑)
長時間、肩に力が入りっぱなしのときは、
自分の感覚として、全身の気が、
循環せずにお腹にたまっていたり、
頭に上っているように思います。
これを東洋医学的に考えてみたいと思います。
「気」がめぐらず滞っている状態を「気滞」といいます。
これは、「肝の条達・疏泄機能」に
支障がでている状態(肝気不疏)です。
「肝気」は、気機の条達・疏泄を主っていて、
その働きにより、気は昇発・宣泄し、
柔和に、のびやかに全身をめぐります。
そのような働きから、古人は、五行学説において
「肝」を「木」にたとえています。
ゆえに、肩に力が入って気を滞らせると、
「木」である「肝」の、のびやかに伸びようとする力を
抑えつけてしまうイメージが想像できるかと思います。
意識して肩の力を抜いたり、深呼吸をするなどして
気をめぐらすことが大事です。
(私の場合、先生方に鍼をしていただき、
とても楽になりました。
ちなみに、鍼をしていただいた場所は、
肝臓とは全く異なる場所です。)
その他、感情の抑鬱や怒りなどの情志から
肝を損傷した場合に「肝火上炎」、
また、生気の一つである「陰」不足により
「肝陽上亢」や「肝風内動」など、
肝に関する様々な病機変化が挙げられます。
これらは、読んで字のごとく、伸びやかな「木」が、
激しい「火」や「風」に置き換えられています。
つまり、「肝」の柔和さや伸びやかさが
失われた状態といえます。
このように、何らかの影響により
気が滞ったりした場合、「木」である「肝」が
大変影響を受け、病機となります。
ストレス社会と言われる現代において、
「肝」の伸びやかな状態を保つように意識することは、
健康に対する大切な心構えといえるのではないでしょうか。
参考文献:
『基礎中医学』 燎原
『中医病因病気学』 東洋学術出版社
*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。
大原