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下積み修行中の冠木のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


「OSAKA光のルネサンス」
「OSAKA光のルネサンス」

こんにちは、冠木です。
今は終わってしまったのですが、
先日中之島で開催されていた
「光のルネサンス」に行って来ました。

中之島全体にイルミネーションされており、
印象的だったものが、中之島公会堂の壁に
光でアートを写しだしていたものです。
・・
OSAKA光のルネサンス


脾の主な生理機能
【1】運化を主る

運化とは水穀を精微と化し、全身に輸布する生理機能のことである。
脾の運化機能は、水穀の運化と水液の運化の2つからなる。

1.「水穀の運化」
水穀の運化とは、飲食物の消化・吸収作用のことである。
飲食物の消化吸収は胃と小腸との共同作業によって行われる。
しかし、胃と小腸による消化吸収は、脾の運化機能に依存しており、
それにより飲食物を水穀の精微に変化させることができるのである。
また脾の輸布と散精の機能により、水穀の精微は全身に送られる
脾の運化作用が正常であれば、臓腑・経絡・四肢百骸などに必要な栄養がとどき、
正常な生理機能を営むことができる。
しかし脾の運化作用が失調し、脾失健運になると、便溏(大便が稀薄になること)、
食欲不振となり、また倦怠感、消痩(やせやつれる)や気血生化不足などの病変が起こる。
これらのことから「脾胃は後天の本、気血生化の源」といわれている。
*水液が胃に入ると、流動する精気はさらに脾臓に送られる。
脾気は精液をゆきわたらせ、上昇して肺臓に送る。

2.「水液の運化」

水液の運化とは、水液の吸収・輸布の作用を指している。
これは脾の運化作用の1つであり、水湿の運化ともいわれている。
吸収された水穀の精微に含まれる余った水分はこの作用により肺と腎へ送られ、
肺と腎の気化作用により汗・尿となり体外に排泄される。
すなわち、この働きが正常であれば、水液は体内に異常に停滞することはなく、
湿・痰・飲などの病理産物も生じない。
しかし脾の水液運化の機能が失調すると、水液が体内に停滞し、
湿・痰・飲などの病理産物が生じ、また水腫となることもある。

これは脾虚生湿という証であり、このために脾は生痰の源ともいわれている。

*脾為生痰之源(ひいせいたんしげん)
脾は生痰の源たり
痰の生成と脾とは密接な関係があるということを
指摘した提言である。



【2】昇清を主る
「昇」とは脾気が上昇する性質をもつことをいい、
「清」とは水穀の精微などの栄養物資のことである。
すなわち昇清とは水穀の精微、栄養物資を吸収し、心・肺・頭・顔面部へ上らせ、
心肺で気血を化生し、栄養を全身に送ることをいう。
このことから「脾は昇をもって健とする」といういい方がされている。
昇と降は、臓腑の危機の相対する運動である。
脾の昇清は胃の降濁と対をなしている。
臓腑間の昇降相因は、内臓が安定した平衡状態にあるための大切な要素である。
脾の昇清機能が正常であれば、水穀の精微などの栄養物質が正常に吸収・輸布される。
脾気の昇清が失調すると、水穀は正常に運化されず、気血生化の源が不足するので、
神疲・脱力感・頭目眩暈・腹脹・泄瀉・などの症状がおこりやすくなる。
脾気が昇発せずに下陥すると、久泄・脱肛がおこり、ひどくなると内臓下垂がおこる。

*清陽の気が下部にあって上昇しなければ泄瀉の病を引き起こす。
*泄瀉
(「泄」とは排便時に希薄な大便が緩やかに排泄される症状を指し、
「瀉」とは、排便時に清希な大便が水のようにまっすぐ流れ注ぐものを指し、両者をあわせて泄瀉という。)



【3】統血を主る
統血とは血が経脈中を循行するように導き、
血が脈外に溢れ出るのを防ぐ脾の機能のことを指している。
脾の統血作用は、脾気の血に対する固摂作用によるものである。
脾気が旺盛であれば、
気の血に対する固摂作用も健全であり、血が脈外へ溢れることはない。
これに対し、脾の統血機能が減退すると、気の固摂作用が衰えて出血が起こるようになる。
血便・血尿・崩漏(不正性器出血)などの多くは
脾の統血作用の失調のためにおこるので、これを脾不統血と称している。

*[病因病機]
肉体疲労・久病}脾気虚弱→脾の凍結の機能失調
[症状]
脾気虚弱の症状+鼻出血・皮下出血・血便・血尿・崩漏・月経過多



【4】対応する臓腑間に働く生理機能
1.脾と胃の生理関係
脾胃は、昇降・燥湿など相互に相対した作用によって、消化活動を主る。
脾は運化を主り、胃は受納・腐熟・和降を主るが、
脾の運化には運搬と消化の意味があり、
胃の主る機能を統轄して、消化活動全体を主っている。
これは、臓腑の主従関係の現れですが、これ以外にも興味深い関係が存在している。
一つは、脾気と胃気の運動性である。
脾気は昇清を主り、昇降出入のうち上昇方向への運動性を示すのに対し、
胃気は和降を主り、消化物を下方にある小腸や大腸に運ぶ、つまり下降方向への運動性を主る。
そこで脾胃の機能失調によって起こる消化作用の障害を、脾胃の「昇降失調」と呼ぶ事がある。
もう一つは、脾胃の乾燥と水湿に対する反応である。
脾は、「燥を喜び、湿を悪む」という性質を示すのに対し、
胃は、「潤を喜び、燥を悪む」という性質を示す。

*対応する臓腑間
表裏関係にある臓と腑は、相互に協調して生理活動に関与する。
このとき臓が主体となり、腑はこれに従属する。
(臓腑間の主従関係では、生理作用の中心的役割を担っているのは五臓であり、
六腑は五臓に従属するとしている。
したがって、六腑が行う消化・排泄などの作用も、対応する五臓によって総轄される。)
臓と腑の性質には、相対的に陰陽の違いがある。
これは、五臓から出ている経絡が、みな人体の陰側を巡ってその部分を主っているのに対し、
六腑から出る経絡は人体の陽側を巡るため、相対的に臓が陰に、腑が陽に属すとしている。
この関係は、臓腑の表裏関係にも反映しており、腑は表に、臓は裏に属す。


参考文献:
『中医学の基礎』
『中医診断学ノート』
『中医基本用語辞典』
『やさしい中医学入門』
『現代語訳 黄帝内径素問 上巻』 東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

冠木

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