勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
体質の形成
①両親からの遺伝
体質は、生まれた時点で基本的体質は殆ど決まっている先天的な要因がある。
これは「先天の素因」と考えられており、両親の健康状態によって
子供に丈夫な体質を与えられるかどうか決まってくる。
このことに関して、『幼科発揮』では次のように詳細に論じている。
「小児の疾病で父母からもらった体質が原因のものがあるが、これが胎弱である。
胎弱とは、つまり母体の中で受ける気が不足したのである。
子供は父母から分かれてできたものであり
父母の肺の気を受けてそれが皮毛になるので
父母の肺気が不足していれば皮膚は薄くて弱くなり、悪寒がし、毛髪がはえてこない。
また心の気を受けてそれが血脈になるので
父母の心気が不足していれば血色が悪く、顔色がさえない。
この他脾の気は肉となるので、脾気が不足していれば肌肉がつかず
手足がガリガリに痩せる。
肝の気は筋肉になるので、肝気が不足していれば
筋肉は骨を束ねることができず、関節が動かなくなる。
腎気は骨になるので、腎気が不足していれば骨は脆くなる。
これらの母体の中で起きた疾病は、みなその父母の臓気の不足が原因なのである。
また子供が羸弱なのは、みなその父母の精血が弱いからである。
したがって小児に頭蓋骨の縫合障害、精神緩慢、浅呼吸、首が座らない、手足の萎縮
歯が生えそろわない、毛髪が黒くない、人の手を借りなければ動けないなどの症状は
みな母体内で受けるはずの気が不足しているのである」
これは、先天的な要因が体質形成にとっていかに重要であるかを十二分に説明したものである。
又、『霊枢』寿夭剛柔編は
「人の生くるや、剛あり柔あり、弱あり強あり、短あり長あり、陰あり陽あり」
と述べ、各人の先天的「稟賦」が異なることを指摘している。
②環境・習慣・食生活
地域の違いによって、気候・産物・食生活・生活習慣も違い、これらが体質に大きな影響を与えている。
『黄帝内経素問』異法方宣論編によると
「東の海岸線に住む人々は、魚をよく食し
他の土地に住む人より塩分を多くとっているので、皮膚が黒く、きめも荒くなる。
西方は、海抜が高く、山々があり、鉱石の産地でもあって、広い砂漠では風がよく吹く。
そこに住む人々は、乳製品と肉類をよく食すので、人々は筋肉が発達しており身体が丈夫である。
北方は高原で、海抜が高く、気候は寒い。
遊牧民族として牛や羊の乳製品をよく食べるが、それによって内臓は冷えてしまう。
南方は陽光が十分にあって機構は炎熱であり、雨がよく降るので湿気が多い。
南方は火に属し、人々は酸味・発酵させたものを食する。
このため、南の人々は皮膚は赤く、きめが細かい。
中央の地域は平坦で、気候は潤っており、万物が成長しやすい。
豊かな生活を過ごせるため、ここに住む人々は手足をあまり動かさず、四肢の気血循環がよくない。
そのため、「痿痺」・寒熱の病症が多い。」
③性別・年齢・精神的な要素
性別の違いにより、生理的特徴・解剖学上の構造・体質などの面で違いが出てくる。
男性は、陽気旺盛の性格が多く、身体が丈夫なため、陽性の体質が多いが
女性の場合は、月経・妊娠・出産などにより常に血液が不足した状態になっているので
血虚・気虚・陽虚の体質が多い。
また、「老壮不同気」(年齢により気も変わる)というように
人体の構造・働き・代謝などは、年齢により変化していく。
従って、同じ人間でも、年をとると体質が変わるわけである。
『霊枢』天年篇は、次のように述べている。
「人生十歳にして、五臓始めて定まり、血気すでに通じ、その気下にあり、ゆえに走るを好む。
二十歳、血気始めて盛んにして、肌肉まさに長ぜんとす、ゆえに趨(スミヤカ)なるを好む。
三十歳、五臓大いに定まり、肌肉堅固にして、血脈盛満たり、ゆえに歩を好む。
四十歳、五臓六腑十二経脈、みな大いに盛んにしてもって平定するも
腠理始めて疏く、栄華頽落し、髪すこぶる頒白し、平盛にして揺るがず、ゆえに座するを好む。
五十歳、肝気始めて衰え、肝葉始めて薄く、胆汁始めて滅し、目始めて明かならず。
六十歳、心気始めて衰え、よく憂悲し、血気懈惰す、ゆえに臥するを好む。
七十歳、脾気虚し、皮膚枯る。
八十歳、肺気衰え、魄離る、ゆえに言よく誤る。
九十歳、腎気焦げ、四臓経脈空虚となる。
百歳、五臓みな虚し、神気みな去り、形骸ひとり居るも終われり。」
この文章は、人体の気血および内臓の盛衰と年齢との関係を説明したものである。
則ち人は、生長・壮盛・老化・死亡していく過程で、五臓の精気が衰えていき
それが生理活動に波及して体質が決定されているのであり
各年齢によって病邪に対する抵抗力や反応形態が決定されるのである。
さらに『黄帝内経素問』陰陽応象大論編に
「怒傷肝」「喜傷心」「思傷脾」「憂傷肺」「恐傷腎」とあり
情緒と内臓の関係を述べている。
長期にわたるストレスや大きな感情の変化は
内臓を傷つけ、気滞・血瘀の体質への変化も引き起こす。
参考文献:
『中医薬膳学』
『中医病因病理学』
『中医食療方』
東洋医学出版社
『薬膳素材辞典』
源草社
『薬膳の基礎知識』
環健出版社
こんにちは。
記事を読ませていただいて、親が子どもに与える影響は、
お腹にいる時も、生まれてからも本当に大きいのだと感じました。
私自身、妊娠中何回も入退院を繰り返し、平穏な妊娠生活とは程遠いものだったのですが、
なんとか無事に生まれてくれてありがたく思いました。
きっと、お腹の中で色々な事を感じとっていたのかもしれないですね。
長男が4才の頃、
「お母さんのお腹の中で何してたの?」 と尋ねたら
「お水の中でアップ、アップしてた!」
と答えたので、えっ~! 憶えてるの?と、びっくりしました。
でも、偶然かもしれないですね (*^。^*)
かんころもちさん
コメント頂きありがとうございます。
最近、友人の出産話を聞くことが多く
改めて母親の力強さを感じました。
苦労の末、無事息子さんを御出産されたこと私も嬉しく思います。
母体の健康状態だけでなく、母親の精神状態や周囲の音なども
胎児に伝わると考えられておりますので
きっと息子さんもかんころもちさんの気持ちなどを
お腹の中で一心に感じていたのではと思います。
又、人間は母親のお腹にいた頃の記憶(胎内記憶)を持っていて
その記憶は成長とともに(3才~4歳以降)消えていくと聞いたことがありますので
もしかしたら、偶然ではないかもしれませんね(^_^)♪
素敵なお話をして頂きありがとうございます(*^^*)