こんにちは。大濱です。
陽池について調べていきます。
< 要穴 >
手少陽三焦経 原穴
< 穴性 >
① 脾腎の働きを高める
脾や腎の異常や弱ったものを助ける。
排尿困難時、脾腎の陽気が弱ったり、
湿困脾土のような形で水邪の停滞するものに効果がある。
② 心陽を立てる
陽池は三焦の原であり、
心包経と表裏関係にある。
心陽が非常に弱っている心陽虚の場合や、
心気虚のものを治療する作用もあります。
< 古典参照 >
一名を別陽という。
「手の少陽の脈の過ぐる所也、原と為す」(甲乙)とあり、三焦経の原穴である。
聚英には「三焦の虚実皆之を抜く」とある。
難経にも「三焦は原気の別使」とあって、
この穴は下焦の原気を補するに大切である。
古来この穴は禁灸穴とされていてあまり用いられなかった。
(銅人経・資生経・聖済総録・医宗金鑑等には禁灸とあり、医学入門・類経・外台秘要・千金方・神農経には可灸となっている)
澤田流では左陽池に灸を用いることで知られている。
《参考文献》
『経穴解説』 著:藤本蓮風
『図解・十四経発揮』 本間 祥白 著
『現代語訳・黄帝内経素問』 東洋学術出版
『現代語訳・黄帝内経霊枢』 東洋学術出版
『鍼灸治療基礎学』 著:代田文誌