新川です。
「胸上」の続きです。
今回から心となります。

【診心】
本蔵篇曰、[骨曷]骬者、心高云々、
九鍼十二原篇曰、膏之原出於鳩尾、肓之原出於脖胦云々、
故診心者、必候鳩尾云、
(無名氏)

→故に診心は必ず鳩尾を候う。
本蔵篇、九鍼十二原篇
それぞれ、黄帝内経霊枢より引用されている。

九鍼十二原篇、
張志聡によると、
「膏者、蔵府之膏膜。肓者、腸胃之募原也」とある。

[骨曷]骬かつう:胸骨先端にある突起部分。鳩尾、蔽骨とも。
本蔵篇には「[骨曷]骬」の形状にて心との位置関係があらわされている。
脖胦ぼつおう:任脈上の気海穴

鳩尾の反応はいかにあるか、
次回に続く


《参考文献》
『診病奇侅』医道の日本社
『現代語訳◉黄帝内経霊枢 上巻』
『現代語訳◉黄帝内経霊枢 下巻』東洋学術出版社

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