「叙説」の冒頭
堀井元仙の一節。
「胸腹は、五蔵六府の宮城、一身資養の根本、
陰陽気血の發源、内傷外感の所由にして、
古より數多の診法を設けたるも、此蔵府を知るべきためなれば、
胸腹を診するより甚親切なるはなし、(對時)」(『診病奇侅』より)
と、腹を診る意義が語られております。
引用元である堀井元仙の『腹診書』巻之上にある目録を見ると、
第一 腹診源流
第二 腹診所㨿
第三 㨿難經以腹診之説
と、あり
第一 腹診源流には
「腹診之要ハ習熟ニ在葢習熟センヿヲ欲スル者ハ必源流ヲ知ヘシ・・」(『腹診書 2巻』より)
と記され、
根本として 診る という意味を考えさせられます。
続く
《参考URL》
『腹診書 2巻』(京都大学附属図書館 Main Library, Kyoto Universityより)
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00004931