下野です。
『経穴纂要』の記事で
今はまだ引書の段階ではありますが、
すでに多くの書物が紹介されております。
最終的には95の書籍が引用され、
ネットもない時代にも関わらず
情報量の膨大さに驚かされます。
これぞ考証学派の真骨頂と言いますか、
歴史的観点から事実を淡々と書き記しています。
これは他の、
例えば渋江抽斎や山田業広等も同様です。
ただ個人的には
事実を知るという点では学びになりますが、
非常に失礼な言い方ですが、
面白さにかけてしまっており、
途中でしんどくなってくるのが正直な意見です。
ただ同じ派閥でも、
考証だけでなく、そこに私案を入れるのが
森立之であり、
『素問考注』や『傷寒論考注』を読んでいても
熱量が高く、勢いがあり面白く感じています。
さて『経穴纂要』はどちらになるのか。
本当にブログを書く時だけ読んでいるので、
全てに目を通しておりません。
楽しみですね。
アイキャッチ画像は
『経穴纂要 5巻』(京都大学附属図書館所蔵)です。