こんにちは下野です。
早いもので、あっという間に年末ですね。
為沢先生と少しかぶってしまいますが、
僕もこの時期恒例の イベントを御紹介します。
新梅田シティで行われている『ドイツクリスマスマーケット』。
ドイツのクリスマスを堪能してほしいと開催され、
飲食店や雑貨店が並んでいるのですが、
中でも、115年以上の歴史を持つ”木製メリーゴーランド”が目玉です。
僕も昨年行きましたが、 沢山の人で賑わっていましたよ!
是非、一度行ってみて下さい。
では、『難経』の第十八難①に参ります。
<原文>
十八難曰、脈有三部、部有四経。
手有太陰・陽明、足有太陽・少陰。為上下部、何謂也。
然。
手太陰・陽明、金也。足少陰・太陽、水也。
金生水、水流下行而不能上、故在下部也。
足厥陰・少陽、木也。生手太陽・少陰火、
火炎上行而不能下、故為上部。
手心主・少陽火、生足太陰・陽明土、土主中宮、故在中部也。
此皆五行子母更相生養者也。
脈有三部九候、各何主之。
然。
三部者、寸関尺也。九候者、浮中沈也。
上部法天、主胸以上至頭之有疾也。
中部法人、主膈以下至斉之有疾也
下部法地、主斉以下至足之有疾也。
審而刺之者也。
<現代語訳>
脈には寸・関・尺の三部があり、各部にはそれぞれ四経がある。
手に太陰・陽明があり、足に太陽・少陰があり、
これを上下の部とするとはどういうことなのか。
答え。
手の太陰・陽明は金に属し、足の少陰・太陽は水に属す。
金は水を生じ、水は下に向かって流れるが、上へ昇ることは出来ない。
その為、足の少陰・太陽は下部にあるのである。
足の厥陰・少陽は木に属し、手の太陽・少陰は火に属す。
木は火を生じ、火勢は上へ燃えるが、下へ行くことは出来ない。
その為、手の太陽・少陰は上部にあるのである。
手の心主・少陽は火に属し、足の太陰・陽明は土に属す。
火は土を生じ、土は中央に位置する。
その為、足の太陰・陽明は中部にあるのである。
これは五行の母子相生の互助関係である。
脈には三部九候があるが、それぞれどの部分の疾病を主っているのか。
答え。
三部とは寸・関・尺を、九候とは浮・中・沈を指す。
上部は天になぞらえ、胸から頭部にかけて病があることを主る。
中部は人になぞらえ、横隔膜から臍部にかけて病があることを主る。
下部は地になぞらえ、臍部から足にかけて病があることを主る。
治療を行う際は、部位を明らかにしてから刺鍼しなければならない。
<解説>
本難①では五行相生の法則により、
両手の寸・関・尺の臓腑配分を述べている。
手の太陰経、表裏関係の手の陽明経は上部と語り、
この後には”右脇は肺脈”と記されていることから肺は右寸部を主ると
考えられ、本文の「生手太陽・少陰火、火炎上行而不能下、故為上部。」より
左の寸部は心が主ると考えられる。
「足少陰・太陽、水也。金生水、水流下行而不能上、故在下部也。」より
足の少陰は尺部と考えられ、名古屋玄医が『水は金より生ずが、性は金と異なる。
その為、少陰は左下部にある。』と解いた。
あとは五行相生の関係より、
水(足少陰:左下部)生木(足厥陰)より、左関部は足厥陰。
木(足厥陰)生火(手厥陰)※上記に記載。
手少陰は君火、手少陽は相火であり、相火は位が卑しいと考えることから
下部(右尺部)に属すと考えられる。
火(厥陰)生土(足太陰)より、右関部は足太陰。
土(足太陰)生金(手太陰)※上記記載。
上記のように、配分されていると理論上考えられている。
<参考文献>
『難経解説』 東洋学術出版社
『難経鉄鑑』 たにぐち書店
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみてあげて下さい。