こんにちは、為沢です。
前回までは経絡経穴についての概要をお話しました。
今回は経絡・経穴の特色を少し掘り下げてお話します。

前回、経絡は気が流れる線路、経穴は駅にあたると解説しました。
(こちらを参照→【東洋医学の基礎】経絡(けいらく)・経穴(ツボ)とは?
駅は駅でも大きい駅と小さい駅があるように、
経穴も大きいツボと小さいツボがあります。
(ここでいう大きい小さいという意味は
役割としての大小と思ってください。)

駅によって、人の出入りが激しい駅があったり、
地元の人しか使わないような駅があるように
駅によって特色が違ってきます。
経穴も同じように、
気の出入りが激しい経穴があったり、
あまり使われない経穴があったりします。

人の流れを作るために、
駅を開発し、沿線を活発にするように、
気の流れを作るために、
経穴に鍼やお灸で刺激し、経絡を気の流れで充実させます。

ここで経絡図を見てみましょう。

『鍼灸大成』より
『鍼灸大成』より

たくさんの経絡がありますね。
それぞれ五臓六腑に由来する線路だと思ってください。
肺に関わる線路、大腸に関わる線路、胃に関わる線路…他
全ての線路が繋がって循環しております。

次回は五臓六腑を絡めた上での
経絡・経穴についてお話していこうと思います。


参考文献:
『黄帝内帝 素問』
『中医学の基礎』
『やさしい中医学』東洋学術出版社
『東洋医学のしくみ』日本実業出版社
『基礎中医学』燎原

為沢

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