今朝、診療所に到着すると、
うれしい知らせがありました。
水曜日に初診で診させていただいた
34週の逆子の患者様より
一回の治療で逆子が治り、予約をキャンセルされたとの知らせ★
朝から、いい知らせを聞き 一日がんばらせていただきました。
腹診では臍周右よりに
大きな豆のような気滞あり、
脈はやや沈み気味にて滑を呈す。
切経情報として、
両合谷熱感アリ、
右外関の虚中ノ実深シ、
右衝陽、右公孫が虚、
右照海ノ虚、
右申脈の窪み、
(このツボは反応が浅く、実にしても古くなると
穴自体が左右を比較すると窪んでいく傾向にあります。)
合谷の反応の中でも、
右合谷の枯れに指が止まり、
”あぁ、これだな” ということで、
陽明の邪熱が一身の陰陽を失調、
偏陽を起こし、胎位不正を引き起こしたと考え、
合谷に平補平写で、
極端な意思を含めず、置針すること三分。
合谷に津液めぐりて 陰分の確保と邪熱が減ったことを
確認し治療を終了。
(禁鍼穴だ云々という議論を持ち出す方も
いらっしゃるかと思いますが、
そういう機械的な経穴の運用はしていません。
臨床で追試下さい。)
これが効ありて逆子が治ってくれました。
本当は臨床家としては、
治療後の変化を診せて頂きたいところですが、
なにより おめでとうございます!
↑
ブログでお絵かきできるようになったようで
早速マウスでフラフラしながら書いてみました。
(極力かわいらしく)
いらないですか?はは
お許しあれ
とても興味深いです
各経穴の虚実はそのまま経絡の虚実という訳でなさそうですが、いかがでしょう?
経絡治療的に解釈すると
脾経虚、腎経虚、膀胱経虚、大腸経実だと逆子でよく見かける証なのですが・・・
確か点天さんは脈状以外に六部定位でも脈を診てましたよね?
六部定位ではどんな状態だったのでしょうか?
今回は、脈に関しては、
少し沈んだ脈で滑であるという手の感覚をもってして
深追いをしませんでした。
切経の虚実は、
大方、そのまま経絡の虚実に当てはまります。
そういう意識で観察します。
申脈は窪みと言ったのは、
こういう意識によるものです。
虚とは言いたくありませんでした。
虚ではなく、少し深いと感じました。
切経からいくと、
脾胃の虚はあります。
腎の虚があります、
(どちらかと言うと、陰虚よりであるとの感触がありました。)
その反動で膀胱経に左右差を大きく生じていました。
これは腹部の右より表在の邪とリンクするのかもしれません。
外関の大きな反応は平素よりの腎気の落ちと
肝気の滞りにより少陽気機の不利を起こしているの
だろうと考え、取りませんでした。
こいつを取っても或いは、
遠隔的に治せたのではないかと
も思いますが。。
陽明位に熱がこもっていました。
僕の性質上、
切診が一番頼りになるので、
今回は脈や腹診をぼんやりと大まかな地図として
捉え、専ら切診のおかしなところを
追っかけることにしました。
逆子の多くが、
腎気の損傷により、膀胱経に左右差を
生じるので、
申脈を取ってもいいのですが、
陽明の熱の偏在が大きかったので、
これを取ることで、他の変化をうかがいます。
陽明の熱を捌きながら、
気の偏在を正すことで、
(合谷を使いながら、強く使わず、
平補平写で滋陰を意識しながら
理気する感じです。鍼がやってくれます。)
申脈の左右差が綺麗に取れたので、
これで良しとしました。
そういう感覚があったので、
あえて脈が云々して、
これ以上崩すのはやぼったいと感じて、
脈に重きは置きませんでした。
というのも、
もちろん脈は前後に診て、
確認するものの、
今、半日経って僕の手に残った感覚は
これら切経の感覚ばかりです。
脈の感覚は治療前のやや沈みて滑しか
今、ここにはありません。
すいません。
目安は、
気の変化をその場で掴みやすい情報、
望聞問切どれでもいいのだと考えています。
上の名無し投稿
私の仕業です
失礼しました^^;
お返事有難うございます。
合谷で膀胱経の左右差を整えるとは流石です!
私だと、きっと直接膀胱経をいじってます
>切経の虚実は、
>大方、そのまま経絡の虚実に当てはまります。
そうでしたか
私はそうしていたのですが、点天さんの切経が非常に緻密な表現なので、他の次元も診ているように思っていました。
逆子の場合、殆どの方が膀胱経の左右差を生じ、右がより虚の方が多いように思います。
命門の関係で右なのかな?と考察しています。
あと今月、藤本先生の講演を聞きに関東の定例会に行く予定でいます。
楽しみです。
確かに右側にほとんど出るので、
僕も命門、右腎に関係が深いのだと
思います、
右至陰にお灸をするのも
そういうことなんでしょうね。
蓮風先生の講義を聞きに行かれるのですね!!
すごいですよ!!
楽しみですね★
また、感想をお聞かせ下さい。