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こんにちは、為沢です。
張仲景の古医書『傷寒論』の解説です。
今回の傷寒論は弁厥陰病脈証并治 三百七十八章。
この章では、厥陰病で濁陰が上逆した場合の証治について詳しく述べております。
・乾嘔、吐涎沫、頭痛者、呉茱萸湯主之
厥陰が邪を受け、下焦の濁陰気と共に胃を犯すので
「乾嘔、吐涎沫」が生じる。更に頭部に上れば「頭痛」となる。
この場合は呉茱萸湯で温胃・暖肝・降逆すればよい。
提要:
厥陰病で濁陰が上逆した場合の証治について
『現代語訳 宋本傷寒論』訳を使用:
からえずきをして唾液の泡をはき出し、頭痛がある場合は呉茱萸湯で治療する。
呉茱萸一升、湯で七回洗う 人参三両 大棗十二個 生薑六両、切る
右の四味を、七升の水で、二升になるまで煮て、
滓を除き、七合を温服し、日に三回服用する。
参考文献:
『現代語訳 宋本傷寒論』
『中国傷寒論解説』
『傷寒論を読もう』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『傷寒論演習』
『傷寒論鍼灸配穴選注』 緑書房
『増補 傷寒論真髄』 績文堂
『中医臨床家のための中薬学』
『中医臨床家のための方剤学』 医歯薬出版株式会社
生薬イメージ画像:為沢 画
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
為沢