有名な歌。
ふと浮かぶ。
祇園精舎の鐘の聲、
諸行無常の響きあり。
婆羅雙樹の花の色、
盛者必衰の理を顕す。
奢れる人も久しからず。
ただ春の夜の夢の如し。
猛き者も遂には亡びぬ。
偏に風の前の塵におなじ。
人類ごときが必死に空転して 最後に残るは爽やかな風。
僕らは何も変わっていないのかもしれない。
大事なものは足下にあって
それはもの言わず ずっとそこにあった気がするよ。
国を思う。先人を思う。未来を思う。
過去、未来に於ける、生死にとらわれぬ友たちよ。
何を思う。
いつものように風にのせて届けておくれ。
一見黒と白のモノトーンの中に
その漆黒に思われる中に
様々な色が隠れている。
青が出てきた 緑が宿った、
静かに光るそれらに 深い深い悲しみや希望など様々な意志を感じる。
鍼をもって身体を動かす所作の先に
眼を閉じ内観したその奥に
いつもいつもメッセージがある。
文明の課題も 僕の感覚の奥先も 君への思いも
死者の声も 未来の予感も すべてそこでつながる。
無常なり。無情なり。
林