近所のラーメン屋にて
近所のラーメン屋にて(江坂駅と緑地公園駅のちょうど真ん中あたりです)
スープが泡状で濃厚です!太麺が良く合っていて美味しいです。

こんにちは、大原です。
治法の一つに「和法」という言葉があります。
そもそも治法とは
漢方を用いる際に、病の原因に対して、
どのようにすればその原因を取り除くことができるのか、
その方法のことをいいます。

(治法は大きく分けて8種類あり、
それらを総称して「八法」といいます。)

例えば身体の浅い部分(衛気)が弱ったことで
風寒邪が入り混んだ場合には、
その浅い部分に侵入した邪を取り除くという方法がとられます。
この場合、軽く汗をかかせるという方法が
有効であるとされ、これを「汗法」といいます。

一般的にいわれる
「『表邪』に対して『汗法を用いる」
というのは、このことです。

また、身体のやや深い部分(裏)に入り混んだ熱を
取り除くには「下法」という治法を用います。

では冒頭で述べた「和法」とは
どのような治法なのでしょうか?

漢方の方剤学の文献を調べてみると
和解、あるいは調和の作用によって
病邪を消除する治法である。
汗・吐・下の三法のように攻邪を主とするもではなく、
補法のように補益を主にするものでもない。
とあります。
和解剤を用いるのが和法ということです。

ここで、一般的な治療の原則として、
虚に対しては補法を、
実に対しては瀉法を行いますが、
和法はどうもそのどちらとも言いきれないようです。

文献をさらに抜粋しますと
和解とは和裏解表のことで、邪在半表半裏に対する
専用の治法である。」とあり、さらに
小柴胡湯は和解表裏の剤たるなり」とあります。
和法の代表的な方剤は小柴胡湯であり、
邪が半表半裏にある場合に用いるということです。

和法以外の治法としては
先に述べた汗法、下法の他、
吐法、温法、清法、消法、補法があり、
簡単にまとめると、
最後の補法以外は体内の偏った冷えや熱をとったり
積もった気血や病邪などを取り去るものです。
補法は先程述べたように、
正気の虚に対して補益をするものです。

このようなことから、和法とは、八法の中で
特殊な治法といえるのではないでしょうか?

続きます。


参考文献:
『中医臨床のための方剤学』
『中医臨床のための中薬学』 東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。


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