こんにちは、本多です。
今回は短歌を紹介致します♪
短歌とは、
5 . 7 . 5 . 7 . 7の計31音からできる定型詩で
俳句のように季語は必須ではないので
自由に詠むことができるのが特徴です。
ということで一つ作ってみました。
古人が使用する言葉の響きが好きで
かりけり入れて作ってみました(*^^*)
では
今回は腹證奇覧に掲載しております、
五苓散についてです。
五苓散
図の如く、心下痞あり。
その痞を按せば力なく散り、
腹中、水分に動気あり。
之を按して痛み、小便不利、微熱、消渇す。
或は、渇して水を飲まんと欲し、水入れば則ち吐くもの、五苓散の證なり。
或は、下痢、渇して水を飲まんと欲し、小便不利のもの、亦あり。
或は、腹微満し、之れを按すに、濡欝冒して、顔、微腫するものあり。
又、小児疳證、顔面青白、微腫、
耳輪すきとうるがごとく、腹満して之を按すに濡なるもの、
何れも渇して、小便不利を以って證応とすべし。
【五苓散:組成】
猪苓(ちょれい)
サルノコシカケ科のチョレイマイタケの菌核。
性味:淡・甘・平
帰経:腎・膀胱
主な薬効と応用
①利水滲湿:水質停滞による尿量減少・水腫・水様便・泥状便、
白色帯下などに用いる。
方剤例⇒四苓散
備考:茯苓よりも利水滲湿の作用が強いが、補益心脾の効能をもたない。
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沢瀉(たくしゃ)
オモダカ科のサジオモダカの周皮を除いた塊茎。
性味:甘・淡・寒
帰経:腎・膀胱
主な薬効と応用
①利水滲湿:水湿停滞による尿量減少・水腫・泥状便・水様便などに用いる。
方剤例⇒四苓散
②除痰飲:痰飲停留による眩暈に用いる。
備考:利水滲湿の効力は茯苓とほぼ同じであるが、泄熱の働きがある。
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白朮(びゃくじゅつ)
ボタン科のシャクヤクのコルク皮を除去し、
そのままあるいは湯通しして乾燥した根。
性味:苦・酸・微寒
帰経:肝・脾
主な薬効と応用
①補血斂陰:血虚による顔色につやがない・頭のふらつき・めまい、
目がかすむ・四肢の痺れ・月経不順などの症候に用いる。
方剤例⇒四物湯
②柔肝止痛:肝鬱気滞による胸脇部の張った痛み・憂鬱感・イライラなどの症候時に用いる。
方剤例⇒四逆散
③平肝斂陰:肝陰不足・肝陽上亢によるめまい・ふらつきなどの症状に用いる。
方剤例⇒鎮肝熄風湯
備考:炒用すると補気健脾、生用すると燥湿利水に働く。
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茯苓(ぶくりょう)
サルノコシカケ科のマツホドの外層を除いた菌核。
性味:甘・淡・平
帰経:心・脾・肺・腎・胃
主な薬効と応用
①利水滲湿:水湿停滞による尿量減少・浮腫などに用いる。
方剤例⇒四苓散
②健脾補中:脾虚の食欲不振・元気がない・腹鳴・腹満、
泥状便や水様便などの症候に用いる。
方剤例⇒四君子湯
③寧心安神:心神不寧の不眠・不安感・驚きやすい・心悸などの症候に用いる。
方剤例⇒帰脾湯
備考:性質が緩やかであるところから補助薬として用いることが多い。
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桂枝(けいし)
クスノキ科のケイの若枝またはその樹皮。
性味:辛・温・甘
帰経:肝・心・脾・肺・腎・膀胱
主な薬効と応用
①発汗解肌:風寒表証の頭痛・発熱・悪寒・悪風などの症候時に用いる。
方剤例⇒桂枝湯
②温通経脈:風寒湿痺の関節痛時に用いる。
方剤例⇒桂枝附子湯
③通陽化気:脾胃虚寒の腹痛時などに用いる。
方剤例⇒小建中湯
④平衡降逆:心気陰両虚で脈の結代・動悸がみられるときなどに用いる。
方剤例⇒炙甘草湯
備考:麻黄の発汗作用には劣るものの温経散寒の作用の効力は強く、
解肌発汗して寒邪を散じることができる。
【五苓散:効能】
傷寒論には次のように記載されています。
「太陽病、発汗後、大汗出、
胃中乾、煩燥不得眠、欲得飲水者、
少少与飲之、令胃気和則愈。
若脉浮、小便不利、微熱消渇者、五苓散主之。」
「太陽病、汗を発して後、大いに汗出で、
胃中乾き、煩燥して眠るを得ず、水を飲むを得んと欲するものは、
少々与えて之を飲ましめ、胃気をして和せしむればすなわち愈ゆ。
若し脉浮、小便利せず、微かに熱して消渇のは、五苓散之を主る。」
太陽病に発汗法を用いて表証が除かれ、
発汗過多による津液消耗で煩燥・口渇があるときは、
水分を補給すれば治癒するが、
発汗が不適当で表証が残り邪が膀胱に入った場合、
畜水証となる。
畜水証だけではなく
霍乱、痰飲などの
水質内停の病変に対して
利水滲湿・通陽化気の効能がある。
参考文献:
『生薬単』 NTS
『漢方概論』 創元社
『腹證奇覧 全』 医道の日本社
『傷寒雑病論』
『傷寒論を読もう』 東洋学術出版
『中医臨床のための方剤学』
『中医臨床のための中薬学』 神戸中医学研究会
画像:
『腹証奇覧 正編2巻・後編2巻』
京都大学貴重資料デジタルアーカイブより
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00004914
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本多