【針眼】
眼瞼の縁に小さな麦のような癤(せつ:体表部に発症する6㎝以下の化膿性疾患)
が生じる疾病。
現代医学でいう「麦粒腫(ものもらい、目バチコ)」が本病に類似。
中医学では、下記の病因が考えられる。
①外感風熱の毒邪が眼瞼を犯す。
②辛いもの、脂っこいものを摂り過ぎたことにより
脾胃に熱毒が体積し、その邪が上攻して営衛不和となり、
気血が眼瞼に凝滞するもの。
③熱毒を排除出来ず、余りの邪が眼瞼にたまるもの。
④脾胃虚弱で衛外不固となり、容易に風毒の邪を感受するもの。
以前から御体診させて頂いている患者さんから、
麦粒腫になったとご連絡頂きました。
近々ご来院されますので、また経過報告します。
<参考文献>
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社