どうも、新川です。

【五経】易経 其ノ一
【五経】易経 其ノ二
【五経】易経 其ノ三
に引き続き、
陰陽の考察の中で目にした一文です。



夫乾。天下之至健也。徳行恆易以知阻。
夫坤。天下之至順也。徳行恆簡以知阻。


一体乾とは、天下で最も健なるもの、能動的なものである。
どんなところへでも進んで行ける。
従ってそのはたらきは常にたやすいが、
それでいて険難の所在をよく知って軽々しくは進まない。
かの坤とは、
天下で最も柔順なるもの。
従ってそのはたらきは常にスムーズであるが、
前方に険阻のあり得ることを知る故に、
つまずくことはない。
つまり危ぶみ懼れることによって、
易(アナド)り傾く危険を未然に防ぐのである。

『易 本田濟著/朝日新聞出版』繫辞下伝より

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乾は陽を指し、坤は陰を指す。
ここでは、
乾坤が深い思慮をもっていることが、
易全体の奥深さをも物語っている

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