大阪府藤井寺市在住 J.Oさん 37歳 職業:一般事務
主訴:突発性難聴
その他の症状:右耳の失聴、手湿疹、肩凝り、左足裏の湿疹
既往歴:右耳の失聴
施術担当:為沢
(来院時の依頼文)
3月下旬より左耳にわずかな違和感覚えるも、
風邪をひいた時や疲れたときに耳がおかしくなることがあるので
その程度だろうと軽く考えていた。
1週間ほど前から今度は聞こえに違和感を感じ、
地元の耳鼻科に診てもらったところ、
突発性難聴と診断(めまいがないのでメニエール病ではないといわれた。)
ステロイドを処方して様子を見るところだが、
実は私は子供の頃に右耳に聴力を失い(ほぼ聞こえない)、
故に用心をして大きな病院で点滴治療を薦められ、
大阪市立大学病院の耳鼻科を4/9に訪れた。
前日耳鼻科にてビタミン剤や血流緩和の薬をもらっていて、
そのせいなのか聴力検査では少し上がっていたが、
やはり低音部分が弱っていた。
主治医曰く、めまいはないけれど低音部の聴力が弱るのは、
突発性難聴かメニエール病か現時点では判断できない。
後者であれば繰り返す可能性がある。
とにかく今はステロイド治療を行うが、
今後繰り返すようならメニエール病の治療に変更することになりますといわれた。
4/9に一回目の点滴治療、翌日2回目、土日は錠剤を服用し、
又明日月曜日に点滴を打ちます(月水金の週3日予定)。
治療は始まっているものの閉塞感は
もしかしたら大きくなっているような気もして、
聞こえもますます声がこもるような気がして、
右耳が聞こえないので、精神的にかなり動揺しています。
(担当者より解説)
2009年3月下旬より、左耳に違和感を感じ、
4月上旬に突発性難聴と診断。
低音部の音が聴き辛く、夜疲れてくると耳の閉塞感がきつくなる。
閉塞感がきついと、自分の声が頭の中で響く。耳鳴りは無し。
耳鼻科にてステロイド治療を施すが
自覚的に耳の閉塞感がきつくなってきている。
ステロイド治療に不安を感じ、当院に鍼灸施術依頼される。
2009年4/14来院。
問診にて、発症時の生活状況を伺うと
3月は大変忙しく過ごされていたとのこと。
また、毎日飲酒しており
3月は飲酒する機会も多く、いつもより飲酒量は多かった。
問診を進めていく内に、
飲酒後に耳の閉塞感がきつくなっている気がするとのこと。
舌診にて、舌苔が白苔。淡紅舌。
脈診にて、緩脈にして、やや滑脈、沈位で無力。
腹診にて、帯脈上の自汗アリ。
切経にて、右曲池の実、右孔最の実、左後谿の虚中ノ実。
右足三里の虚中ノ実、両足陽明経の邪実アリ。
右太衝の実、左衝陽の虚中ノ実アリ。
背候診にて、左肺兪の虚、左肝兪の虚中ノ実、右大腸湯の虚中ノ実アリ。
初診時、考察として飲酒による
手足陽明経の去湿と、やや肺気の弱りを補う鍼を施す。
施術直後、自分の声の響きがマシになる。
4/16、2診目。
前回施術後、自分の声のこもりがマシになり
低い声が聞こえ悪かったが、
割れて聞こえるようになる(聞き取れるようになる)。
また、洗顔時、肌がキレイになっていることに気付く。
4/23、4診目。
経過順調で、耳鼻科の聴力検査で正常になっていたと伺う。
肌の調子も良くなり、手・足の湿疹がキレイになったとのこと。
手の湿疹は10数年ぶりにキレイになったと仰る。
施術担当者(為沢)より
現在も施術継続中の患者さまです。
5/16、8診まで診ておりますが
左耳の突発性難聴は全快されました。
現在は失聴した右耳に主訴を切り替えて
施術させて頂いております。
御体に湿邪が内停している場合、
点滴により、内湿として籠ってしまう場合がございます。
J.Oさんの場合、点滴により耳が悪化したことと、
毎日の飲酒をヒントにして施術させて頂きました。
聴こえていない耳の施術は
御時間かかりそうですが、
コツコツ定期的に診させて下さいね。
|